同じ「6畳用」エアコンで、電気代が年4,500円違います

エアコンを選ぶとき、本体の値段だけを見ていませんか。

同じ「6畳用」でも、1年で使う電力量には大きな開きがあります。

編集部で日立の6畳用7機種を並べたところ、いちばん少ない機種といちばん多い機種で、147kWhの差がありました。

電気代にすると、年におよそ4,500円。10年なら4万5千円になります。

目次

結論:期間消費電力量を見れば分かる

カタログの仕様表に「期間消費電力量」という欄があります。そこを見れば分かります。

これは、規格で定めた条件のもとで1年間に使う電力量の目安です。単位はkWh(キロワットアワー)といいます。

少ない機種   570kWh
多い機種     717kWh
            差 147kWh

どれも同じ6畳用で、冷房能力もすべて2.2kWです。

★ ここでいう「6畳用」は冷房の目安です。暖房だと同じ数字では足りません
(→エアコンの「6畳用」は、暖房だと6畳用ではありません)。

違うのは、その電力をどれだけうまく使えるかというところです。

日立の6畳用7機種を並べた

どれも「6畳程度」と書かれている機種です。

型番 期間消費電力量 省エネ基準達成率 APF
RAS-XJ2226S 570kWh 110% 7.3
RAS-ZJ2226S 612kWh 103% 6.8
RAS-BJ2226S 630kWh 100% 6.6
RAS-RK2226S 660kWh 6.3
RAS-VJ2226S 717kWh 87% 5.8
RAS-MJ2226S 717kWh 87% 5.8
RAS-AJ2226S 717kWh 87% 5.8

出典:日立 白くまくん カタログ(2026年モデル)仕様一覧表。2026年9月20日に編集部で確認。

★ RK2226Sは寒冷地向けの機種です。達成率の記載は確認できていません。

3機種が同じ717kWh

下の3機種は、いずれも717kWhで並んでいます。上位機との差は147kWhです。

APF(通年エネルギー消費効率)も5.8で揃っています。この数字が大きいほど、少ない電力で冷やしたり暖めたりできます。

「達成率87%」は基準を満たしていません

表の「省エネ基準達成率」に注目してください。

日立のカタログには、この数値の意味が書かれています。

このマークは省エネ性能を表し、達成機種は緑色、未達成機種はオレンジ色のマークになります。(略)「省エネ基準達成率」は、省エネ法に定められた2027年度基準、または、2029年度基準に対する達成率を示しています。

出典:日立 白くまくん カタログ(2026年モデル)。2026年9月20日に編集部で確認。

100%が境目です。 87%の機種は、国が定めた省エネ基準に届いていません。

カタログでは、緑とオレンジのマークで分けられています。数字を読まなくても、色で見分けられるようになっています。

10年でいくら違うか

147kWhの差を、電気代に換算します。

1年    147kWh × 31円 = 約4,557円
10年   1,470kWh × 31円 = 約45,570円

1kWhあたり31円として計算しました。 実際の単価は、契約している電力会社とプランで変わります。ご自身の検針票で確認してください。

★ 期間消費電力量は規格で定めた条件での目安です。使い方や住んでいる地域によって、実際の消費電力量は変わります。

編集部としては、この数字は機種どうしを比べるためのものと考えています。 自分の電気代を予測する値ではありません。

本体価格と見くらべる方法

ここからが、実際に使える話です。

やることは引き算1回だけです。

① 気になる2機種の期間消費電力量の差を出す     例:147kWh
② 差 × 31円 × 使う年数 を計算する            例:147 × 31 × 10 = 45,570円
③ 本体価格の差と見くらべる

③で本体価格の差が45,570円より小さければ、上位機のほうが安く済む計算になります。

エアコンは10年前後使うものです。買うときの数千円より、使っている間の数万円のほうが大きくなることがあります。

★ ただし故障や買い替えの時期は読めません。10年使う前提が崩れれば、計算も変わります。目安として使ってください。

よくある質問

Q. 期間消費電力量はどこに載っていますか?

A. カタログ巻末の仕様一覧表です。メーカーのサイトからPDFでダウンロードできます。製品ページの仕様欄にも載っています。

Q. APFと期間消費電力量、どちらを見ればいいですか?

A. 電気代を比べるなら期間消費電力量です。そのまま円に換算できます。APFのほうは効率をあらわす数字で、大きいほど良いという見方をします。

Q. 達成率87%の機種は買ってはいけないのですか?

A. そうではありません。本体が安く、使う時間が短ければ、電気代の差より本体の差が上回ることもあります。上の引き算で判断してください。

Q. 冷房と暖房、どちらで差がつきますか?

A. 暖房です。日立の6畳用7機種は、すべて暖房が冷房の2倍以上でした。冬の使い方が、1年ぶんの電気代を大きく左右します。

★ 暖房の畳数のめやすについてはエアコンの「6畳用」は、暖房だと6畳用ではありませんで詳しく書いています。

まとめ

  • カタログの期間消費電力量を見れば、電気代の差が分かる
  • 日立の6畳用7機種は 570kWh〜717kWh。差は147kWh
  • 31円/kWhで換算すると、10年で約45,570円の差
  • 省エネ基準達成率が100%未満の機種は、基準を満たしていない
  • 本体価格の差と見くらべて、引き算1回で判断できる

価格は変動します。購入前に最新価格をご確認ください。

本体の値段は、払う金額の一部でしかありません。

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